【2022年7月版】ヘルステックのGA4導入率も38%に留まる。 ヘルステック業界サイト39件のGA4・検索流入・ページスピード独自調査

2022年7月22日

 

SEOを始めとしたインターネットマーケティング支援を行う株式会社フルスピードは、ヘルステック業界のGA4導入有無・検索流入・ページスピードについて独自に調査しました。

 

調査概要
調査対象:ヘルステック業界39サイト
調査対象期間:2022年6月21日
調査ツール:Ahrefs、Google PageSpeed Insights、GoogleChromeDevTool

 

調査背景


2023年7月1日にユニバーサルアナリティクス(UA)版の計測が停止するとの発表以降、Google アナリティクス 4 プロパティ(GA4)への移行に関するお問い合わせを多数いただくようになりました。企業様ごとに対応の温度感に差があると想定されるため、IT業界でここ数年トレンドである「クロステック」業界の1つ、”ヘルステック業界”に焦点を絞り調査をいたしました。加えて、2022年3月にPCサイトにも適用する新たなページエクスペリエンスアップデートが行われたこと、2022年5月26日にはコアアルゴリズムアップデートが開始しされ、およそ2週間後の6月9日にロールアウトが完了したとの発表がありました。※1ウェブサイトを取り巻く状況の変化は勢いを増しており、それらの影響がどの程度あるかを多角的に調査した結果をまとめました。
※1 https://twitter.com/googlesearchc/status/1529488907502505984?s=20&t=Pvtlq9_mRAD-btxCl6mc2w

 

ヘルステック業界サイトのGA4導入率は41%と、過半数のサイトで移行準備ができていない状況


以下は、ChromeDevToolsを使用し、通信上で呼び出されているGA4またはUAタグを確認し集計した結果です。39サイトを確認し、UAのみのサイトが全体の56.4%、GA4も導入されているサイトが38.5%、GA4のみと、それ以外がともに2.6%となり、GA4への移行準備が進んでいないサイトが過半数を越えていました。

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ヘルステック業界で最もGA4導入率が高いカテゴリは【オンライン診療】の66%


以下は、上述までのGA4導入率についてサービスのカテゴリごとに大別したものです。オンライン資料と画像解析カテゴリは過半数を超えていますが、他カテゴリではまだ0%のものもあります。
※サービスカテゴリについては調査時点・調査者による判断です。

 

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ヘルステック業界サイトでも73.68%がGoodスコアに届かず【PC版】


以下は、PageSpeed InsightsのAPIを使用し、ヘルステック業界39サイトについて調査した結果です(内1件のサイトが戻り値が無し)。黄色で表示されるMediumスコアの比率が60.53%、赤色で表示されるLowスコアが13.0%となっており、ページスピードの改善がほぼ必要ないGoodスコアが26.32%に対して、73.68%ものサイトがページスピードにおいて要改善であることがわかりました。

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PC版PageSpeed Insightsのスコア平均は73ポイント(※最大100)


以下は、PageSpeed InsightsのAPIを使用し、ヘルステック業界39サイトについて調査した結果です(内1件のサイトが戻り値が無し)。PC版は平均73ポイントで平均値を上回ったのは20サイト、MB版の平均ポイントは大きく下げて42ポイントで、平均値を上回ったのは19サイトという結果でした。

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PageSpeedInsightスコアで突出したカテゴリは無し


以下は、上述までのPageSpped Insightについてサービスのカテゴリ別に大別したものです。Goodの比率が過半数を越えているカテゴリはありませんでした。

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業界内で平均以上の検索流入を持つのはわずか6サイト


以下は、Ahrefsを使用し、ヘルステック業界39サイトの自然検索流入数および流入キーワード数を調査した結果です。自然検索流入の平均値は月間304,870ですが、平均を上回るサイトは6件にとどまりました。また、流入キーワード数は64,951で、平均を上回るサイトは5件という結果になりました。調査サイト流入数順のNo.1~10についての表からは上位4位のサイトまでがほぼ同等の数字で、5位以下で大きく流入数に差があることがわかります。

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ヘルステック業界サイトで検索流入が大きいのは【症状/医療機関検索】カテゴリ


以下は、上述の自然検索流入についてサービスのカテゴリ別に大別したものです。表中の「自然検索流入」はカテゴリごとの月間検索流入数を合計したもので「自然検索流入平均」は合計数をカテゴリ内サイト数で割ったものです。その結果、「症状/医療機関」検索など、情報量が多くなる傾向のサイトでは流入数が大きく、このカテゴリでのシェアを取るにはかなりのSEO施策が必要です。逆に、それ以外のカテゴリについてはまだ検索流入平均数値は大きくなく、これから認知拡大や各サイトでのSEO対策が期待されます。

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サマリー


■調査したサイトのうち56.4%のサイトはGA4への移行準備が済んでいない。
■PageSpeed InsightsのPC版スコアがGoodとされるサイトは26.3%
■ヘルステック業界の中で自然検索流入が最も多いカテゴリは【症状/医療機関検索】
■ヘルステック業界の中で自然検索流入が最も少ないカテゴリは【画像解析】


以上


フルスピードでは現在、GA4移行を前提とした専門家相談会を、2022年5月〜2022年8月の間、無償で実施しております。

http://www.fullspeed.co.jp/press/6448/


GA4移行をしたいとは思っているが、どこから手を付けたらいいのかわからない企業様や、これを機会に目標設計を整備したいなどのご相談を受け付けています。
フルスピードでは業界、業種ごとの具体的な数値データを基にしたSEO施策を提供します
SEO施策をしたいとは思っているが、そもそも目標設計が難しいという企業様に対しても、業界標準データの取得などの具体的な競合調査を実施して、目標設計を行います。


フルスピードならではのコストパフォーマンス
SEO施策をコンサルしてもらっても、それに沿って実際にサイトを改修する事が難しい企業様は大変多いです。既存の制作会社様におけるSEOノウハウが不足していることによる実装の遅延や、そもそも制作費用が追加捻出となってしまい実施懸念点となる事も多々あります。当社ではウェブサイトの改修、リニューアルから新規立ち上げ、SEOコンテンツの制作まであわせて実行可能なため、それぞれを別々に実施するよりも安価にサービス提供が可能です。

 

▼調査したデータ本体を以下よりダウンロードいただけます。
https://growthseed.jp/downloads/useful_materials/healthtech-research-report/

 

▼SEOレポートは以下よりダウンロードいただけます。
https://growthseed.jp/downloads/useful_materials/seo-report/
当社では毎月、SEOの最新情報をまとめたレポートを無料公開しています。トレンドの把握やSEO施策運用にぜひお役立てください。

 

 

 

【8月4日(木)開催 アディッシュ×フルスピード共催セミナー】 最新のSNS炎上事例に学ぶ、炎上対策とポイント ~SNS運用の「攻め」と「守り」のあるべき姿とは~

2022年7月21日

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▼参加お申込みは下記 Web ページから 
(詳細については下部の開催概要をご確認ください。)
https://growthseed.jp/seminar/20220804-sns/
※お申込み受付は、8月2日(火)18時までとなります。
※セミナー視聴URLは8月3日(水)午後(14時~16時)にお送りいたします。
※恐れ入りますが、同業他社さまからのお申し込みはご遠慮いただく場合がございます。

 

企業のSNS担当者が最も恐れているもの、それは「炎上」ではないでしょうか? SNSを取り巻く状況は、Facebookをはじめ、TwitterやInstagramもこの10年で利用者数が大きく増え、さらにTikTokなどの新しいプラットフォームが登場するなど多様化しています。また、ここ数年は一般ユーザーによるSNSを介した誹謗中傷が社会問題となり、刑法上の「侮辱罪」が厳罰化されるなど社会への影響もみられます。
企業がマーケティングにSNSを活用するにあたり、炎上リスクと向き合うためには、自社が行う発信という「攻め」、また、ユーザーによる発信とどう向き合うかという「守り」、双方の視点で考えることが重要です。
そこで今回は、多くの企業のSNSアカウント運用ご支援を担ってきた株式会社フルスピードとこれまで数多くの企業に炎上早期検知を支援してきたアディッシュ株式会社が、SNS運用体制のあり方を「攻め」と「守り」の両視点で徹底解説いたします。

 

【第1部】SNS運用の「攻め」における炎上事例とリスク対策のポイント(フルスピード)
企業がSNSアカウントを開設し運用を行う場合、自社の発信や取り組みがきっかけで起こる炎上リスクはかぎりなくゼロに近づけたいもの。そのために必要な運用の考え方や体制構築、また万が一トラブルが発生した場合におけるスピーディな対応方法のあるべき姿など、企業の担当者視点で考えるべきことを、実際の事例や当社の取り組みを交えながら紹介いたします。

 

【第2部】「守り」の視点で考える、炎上トレンドとリスク対策(アディッシュ)
SNSマーケティングのトレンドは日々変わっていき、柔軟に対応し続けなければなりません。昨今では、どの企業でも"炎上"リスクはあり、炎上をするとマーケティング予算が無駄になるだけでなく採用活動を始めとする会社全体の損失につながってしまいます。そこで、どの企業にも起こりうる炎上リスクを解説していきます。


▼フルスピードの「SNS運用代行サービス」
https://growthseed.jp/service/sns_consulting/
累計300アカウント以上の運用実績があるSNSの専門部署を有しています。貴社専任の担当者が、SNS運用におけるリスクを踏まえたうえで広告配信から投稿ライティングやスケジューリング、効果測定までのPDCAサイクルを設計し、お客様のSNSアカウントの成長のお手伝いをいたします。

▼アディッシュの「ソーシャルリスニングサービス」
https://monitor.adish.co.jp/service/social-listening/
初期の業務設計から実運用まで、専門のコンサルタントが貴社のリスク対策を設計し、ソーシャルリスニングによる確実な「炎上検知」を実施します。データ収集から目視チェックを経て、必要な情報のみをタイムリーにご報告。運用開始後、お客様はレポートを受けて必要な対応をするだけです。リスク検知や報告作業はすべてアディッシュスタッフにお任せいただけます。

 

■このような方におすすめです


・企業のSNSアカウントの開設を検討しているが炎上が心配で悩まれている方
・既にSNSを運用しているが、運用における炎上に対する不安を解消したいご担当者様
・自社の炎上リスクを正しく理解し、今後の運用を考えたいご担当者様
・その他、SNSアカウントの運用担当者の方、ブランド責任者の方

※同業者さまのお申し込みはご遠慮いただいております。

 

■セミナー内容


12時00分~12時03分 ご挨拶・プログラム説明
12時03分~12時25分 【第一部】SNS運用の「攻め」における炎上リスク対策のポイント(講演:株式会社フルスピード)
12時25分~12時45分 【第二部】SNS運用のおける炎上トレンドとリスク対策(講演:アディッシュ株式会社)
12時45分~13時00分 質疑応答・アンケートご回答

 

 ■講演者紹介


株式会社フルスピード
マーケティング部 マーケティングG
小野寺 翼

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複数のウェブ制作会社やBPOベンダーにて、企業のウェブサイト運用を担当。
2011年より、Facebookを中心としたBtoC企業のソーシャルメディア・マーケティングの支援や研究業務、ソーシャルメディアを活用したカスタマーサポート・サービス導入支援を経験。2020年2月株式会社フルスピードに入社、コンサルタントとして複数企業のソーシャルメディアマーケティングの支援を経て、現在は自社のマーケティング担当として自社SNSの運用やセミナー主幹を担当。自社セミナーをはじめ、宣伝会議やSNSマネージャー養成講座にて企業のSNS活用をテーマに講師を担当。

 

著書に『Facebook プロフェッショナルガイド(マーケティング編・デザイン編)』(マイナビ)
『現場のプロが教える Webマーケティングの最新常識』(エムディエヌコーポレーション)
などがある。趣味は料理とトライアスロン。

 


アディッシュ株式会社
経営戦略室 インサイドセールスチーム

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安達 堅斗(あだち けんと)
2020年にアディッシュ株式会社に新卒として入社後
チャットボットサービス「hitobo」のカスタマーサクセスを担当。
今年から、経営戦略室へ異動し、SNS公式アカウント監視のプロダクトオーナーとして活動。
企業のSNS運用の炎上対策を支援する。

 

■開催概要


開催日時
2022年8月4日(木) 12時00分~13時00分


開催場所
オンラインでの開催
※本セミナーはオンライン配信のみ(会場開催なし)で実施いたします。応募後に送られてくるURLから、お時間になりましたらご参加ください。


参加費
無料


参加手段
Zoomのダウンロードを事前にお願いします(無料)。
Zoomを初めて利用される方は、下記URLから事前にダウンロードをお願いいたします。
https://zoom.us/download
※ダウンロード手順詳細説明
https://zoom-japan.net/manual/pc/zoom-pc-app/


応募方法・締切
▼お申込みは下記 Web ページにて受け付けております。
https://growthseed.jp/seminar/20220804-sns/
当日まで受付可能

 

共催社様会社概要
会社名    : アディッシュ株式会社
設立  :2014年10月1日 東証グロース市場上場《証券コード:7093》
代表者    :代表取締役 江戸 浩樹
所在地    :東京都品川区西五反田1-21-8 ヒューリック五反田山手通ビル6階
資本金    :52,151,000円(2021年5月11日現在)
事業内容: 
・カスタマーサクセスの設計・コンサルティング・運用
・カスタマーサポートの運用
・誹謗中傷・炎上対策、リスクモニタリング
・学校向けネットいじめ対策など
URL    : https://www.adish.co.jp

【7月28日開催オンラインセミナー】GA4 未導入の方必見! GA4 の導入時に押さえておきたいポイント

2022年7月14日

 

インターネットマーケテング支援を行う株式会社フルスピードは、「GA4 未導入の方必見!GA4 導入事例から見る移行時のチェックポイント  」と題した無料オンラインセミナーを2022年7月28日(木)に開催いたします。本セミナーは2022年6月30日に開催したセミナーの再演となります。 お見逃しの方だけでなくもう一度ご覧になりたい方も、ぜひお気軽にご参加ください。
 

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▼お申込みは下記 Web ページにて受け付けております。当日まで受付可能
https://growthseed.jp/seminar/20220728-ga4/

 

GA4は現在Webアクセス解析の主流である、Googleアナリティクスのユニバーサルアナリティクス(以下UA)版に代わる新バージョンのアクセス解析ツールとして2020年10月にリリースされました。新バージョンのGA4に完全に切り替わるのかどうかは不透明なままでしたが、今年3月に、来年2023年7月1日にUA版での計測が停止するとの発表がありました。

 

今までGA4版への移行が進まなかったのは、UA版と比較してアクセス解析についての考え方が大きく変わったことや、既存のUA版で不便を感じていない人が多かったからではないでしょうか。しかし個別の事情とは無関係に、GDPRやITP対応など、個人情報保護に関する働きの影響は日に日に増しており、今後の的確なデジタルプロモーションを実施するために、その分析基盤であるGA4の導入有無が1年後2年後に競合との差をつけるための優先度の高い課題となりました。

 

今回のセミナーでは、今すぐGA4に移行したほうが良い理由や移行方法・移行する際の注意点について説明させていただきます。

なお、当社フルスピードには、上級ウェブ解析士やウェブ解析士をはじめ、Gooleアナリティクスの活用に必要な知識を有するGAIQ取得者が多数在籍しております。
GA4への移行についてのご相談も、お気軽にお問い合わせください。

 

■このような方におすすめです


・GA4への移行がまだ済んでいない方
・GA4への移行方法を知りたい方

 

■セミナー内容


11時00分~11時03分 ご挨拶・プログラム説明
11時03分〜11時35分 GA4 未導入の方必見!〜 GA4 の導入をする際抑えて起きたいポイント 〜 
11時35分~11時40分 アンケートの説明
※本セミナーでのコンテンツ内容、スケジュールは変更になる場合がございます。

 

 ■講演者紹介

株式会社フルスピード
シニアプランナー/Webディレクター
鈴木 友希

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大学卒業後、デザイン業界を経て2015年にフルスピードへ入社。コンテンツマーケティングのディレクターとして従事し印刷、システム導入などのBtoB企業のコンサルティングはもちろん、印刷、ギフト、アパレルといった幅広い業界を対象とし、約200社、5000本を超えるコンテンツを作成。
現在は、コンテンツディレクターの経験やSEOの知識を利用し、PRや提案活動の業務をおこなっている。

 

■開催概要

開催日時:2022年7月28日(木) 11時00分~11時40分
開催場所:オンラインでの開催
※本セミナーはオンライン配信のみ(会場開催なし)で実施いたします。応募後に送られてくるURLから、お時間になりましたらご参加ください。
参加費:無料

応募方法・締切:

▼お申込みは下記 Web ページにて受け付けております。当日まで受付可能
https://growthseed.jp/seminar/20220728-ga4/

 

【2022年最新SEO調査】モバイルサイトCTR平均は11位以降も13%超、76サイト、68,762クエリを独自調査

2022年7月13日

 

SEOを始めとしたインターネットマーケティング支援を行う株式会社フルスピードは、自身にて管理するGoogleSearchConsoleに紐づく76サイト、68,762件のクエリを対象にしたCTRについての調査を独自に行いました。

 

調査概要
調査対象:76サイト、68,762クエリ
調査対象期間:2022年6月24日時点、過去14日分データを対象
調査ツール:Google Search Console

 

調査背景

Googleから2022年5月26日にはコアアルゴリズムアップデートが開始され、およそ2週間後の6月9日にロールアウトが完了したと発表がありました。※1 さかのぼって2021年10月15日にはモバイル検索への連続スクロール導入についてアナウンスがあり※2、2022年6月27日時点では日本国内では連続スクロールそのものは導入が確認されていないものの「もっと見る」ボタンにより簡易に多くの検索結果に触れられるような構造になっています。

加えて、Googleが推進するアルゴリズム「MUM(Multitask Unified Model)」などを背景に、検索結果画面には自然検索結果だけではなく、マップや動画、ショッピングなどさまざまなリッチリザルトの露出が増加しています。これらの状態がサイト運営者に今後どのような影響を及ぼすのかについて、最新の検索結果画面からのCTR(クリック率)を対象に調査したものとなります。

※1 https://twitter.com/googlesearchc/status/1529488907502505984?s=20&t=Pvtlq9_mRAD-btxCl6mc2w

※2 https://twitter.com/searchliaison/status/1448707950281854982?s=20&t=U3tGaox4NlUgPcmHTgIZhA

 


11位以下のCTRはモバイルサイトがPCサイトと比較して6%から最大9%ほど高い


以下は、GoogleSearchConsoleAPIを使用して抽出した結果について1〜10位、11〜20位、21〜30位、31〜40位でそれぞれCTRを平均したものです。PCサイトでは一般的なイメージに沿う形で1〜10位が突出しており、いわゆる2ページ目、3ページ目といわれる11位以下で数値が大きく減少しています。しかし、モバイルサイトにおいて同様の傾向がみられるのは31〜40位からで、むしろ11〜20位でのCTRが若干高くなっています。

 

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詳細数値は以下の通りです。1〜10位ではPCサイトの数値が高く、11位以下だとモバイルサイトの数値が高いです。

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なぜ11以下でこのような差が出てくるのかについて追加で調査を行いました。1つ目の追加調査は、観測順位が11~20位にあり、かつデスクトップとモバイルで共通してCTRが計測されているクエリについてのみ平均値を比較したものです。結果としてはモバイルの方がCTR平均はデスクトップに比較して低い結果でした。しかし、CTR平均値自体はいずれも13%を超えているという結果でした。

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2つ目の追加調査は、11~20位内で該当するクエリにおいてCTRが100%、つまり1インプレッションに対して1クリック発生した、などの実数への影響は少ないが割合の集計には影響を及ぼすケースのクエリがどの程度含まれるかについてデスクトップとモバイルで比較したものです。結果として、モバイル版の方がCTR100%クエリの全体クエリに対する割合が高いという結果でした。この一連の結果からは、そもそもモバイルのみに観測されるクエリ数が多いこと、そしてCTR100%といった平均値に影響するようなロングテールクエリの割合もモバイルの方が高くなっていることが、11以下でのCTRにおけるデスクトップとモバイルでの差がでる要因の1つと考えられます。

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モバイルサイトは21位、31位、に"上位”効果か


以下は、上記までの数値を1位から50位まで個別にプロットしたものです。1位から10位までの数値はPC/モバイルともに同様の傾向を見せていますが、11位以下の傾向に差が出ているのがわかります。また、モバイルサイトにおいて21位の数値および31位の数値はそれぞれの前後数値に比べて突出しているように見えます。これらは検索結果画面において10件単位で表示されるため、それぞれがページの最上部に表示される事が関係していると推測できます。

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1位のCTRはPC・モバイルともに40%超え


以下は、上記までの数値のうち1位から10位のみに絞ったものです。モバイルサイトの1位CTRは40.53%、PC際サイトの1位CTRは41.08%でした。1位から10位までのCTRについてはPC/モバイルで大きな差にはなっていませんが、どの順位でもわずかにPCサイトが高い結果になっています。

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インプレッションが平均以上の場合、CTR10%以上は1位と2位のみ


以下は、クエリによるインプレッション数が今回計測した数値の中で平均以上であったものに絞った場合の結果をプロットしたものです。

※インプレッション平均値は173
この場合11~50位のCTR平均はMBで2.16%PCでは1.37%でした。

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インプレッションが平均以上に絞った場合の1~10位CTR詳細

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サマリー

■1位から10位のCTRを平均するとPCサイトが1.61%ほど高い。

■21位以下ではモバイルサイトがPCサイトに比較して平均6〜9%ほど高い。

■モバイルサイトをメインに考えているビジネスの場合11位以下のロングテール流入を期待できる状況。
■同順位におけるCTRが平均数値よりも低い場合は、改善余地の可能性がある。

以上

 

フルスピードでは業界、業種ごとの具体的な数値データを基にしたSEO施策を提供します
SEO施策をしたいとは思っているが、そもそも目標設計が難しいという企業様に対しても、業界標準データの取得などの具体的な競合調査を実施して、目標設計を行います。


フルスピードならではのコストパフォーマンス
SEO施策をコンサルしてもらっても、それに沿って実際にサイトを改修する事が難しい企業様は大変多いです。既存の制作会社様におけるSEOノウハウが不足していることによる実装の遅延や、そもそも制作費用が追加捻出となってしまい実施懸念点となる事も多々あります。当社ではウェブサイトの改修、リニューアルから新規立ち上げ、SEOコンテンツの制作まであわせて実行可能なため、それぞれを別々に実施するよりも安価にサービス提供が可能です。

 

▼SEOレポートは以下よりダウンロードいただけます。
https://growthseed.jp/downloads/useful_materials/seo-report/
当社では毎月、SEOの最新情報をまとめたレポートを無料公開しています。トレンドの把握やSEO施策運用にぜひお役立てください。