2017年6月29日に「質の高いコンテンツ作成を15倍スピードアップするテクニック」セミナーを開催しました。成果の出るコンテンツの作成方法や、当社でも活用しているSEOツール「Ahrefs(エイチレフス)」を使った効率的なコンテンツ作成方法をお伝えしました。当日のセミナー内容の一部をご紹介します。
・質の高いコンテンツをアルゴリズムの観点から考察
・上位表示サイトの傾向分析
・競合に勝つためのコンテンツ戦略策定のポイント
・なぜ、いま業務効率が必要か?
・キーワードと検索数の抽出方法
・膨大なデータの精査方法とコンテンツテーマの決め方
・Ahrefsを使った作業の時短術
プランニング部 マネージャー 川口健作
第1部ではSEO観点における「質の高いコンテンツ」の定義と、質の高いコンテンツを展開していくための戦略についてお伝えしました。
◆コンテンツの質を定義するのは難しい
参加者のみなさんにも「質の高いコンテンツとは何か?」とご質問しましたが、端的に定義することは難しいようでした。
そこで、2017年に入ってからのGoogle検索アルゴリズムのアップデートに着目してみることにします。すると、いずれも減点方式のアップデートでした。
※ご紹介したアップデート(一部)※
・日本語検索の品質向上に向けたアップデート
・フレッドアップデート
・アウルアップデート
減点方式のアルゴリズムということは、品質の低いコンテンツの評価が下がると、相対的に品質の高いコンテンツの評価が上がるという構図です。質の低いコンテンツはSEOの観点から定義しやすいものの、質の高いコンテンツは定義しにくいということがわかります。
◆SEO観点で質の高いコンテンツとは?
Googleが公表している重要なアルゴリズムとして「リンク」「コンテンツ」「ランクブレイン」の3つがあります。SEOの観点から、これらのアルゴリズムに「評価されやすいコンテンツ=質の高いコンテンツ」と定義づけてみました。
※アルゴリズムの重要性は検索クエリによって異なります
※コンテンツ制作は検索エンジンの攻略ではなく、あくまでユーザー目線が大切です
◆重要なのはキーワードの網羅性とユーザーインテント
コンテンツ施策では「キーワードの網羅性」と「ユーザーインテント」を意識することが成功のポイントです。他メディアが月1,000本単位でコンテンツを公開する中で戦うには、コンテンツの量で勝負するのではなく、戦略的にコンテンツ展開をすることが重要です。
◆強力な競合に勝つためのコンテンツテーマの決め方
第1部で最もお伝えしたかったトピックは、コンテンツテーマの決め方です。競合との競争に勝つには、SEOにおける競合と自社の弱点を把握し、スウィートスポットを探すことが重要です。さらに、競合性の高いテーマ領域では、コンテンツ制作のバランスに気をつけると効率的な運用ができます。スウィートスポットのコンテンツ制作に70%程度、競合と戦わなくてはならない領域に30%程度の比重を置くと効率的に展開することができます。
コンテンツマネジメント部 マネージャー 曽我 啓仁
第2部では業務効率改善の重要性とデータの抽出方法、および抽出したデータの精査方法を解説しました。また、優れたSEOツールである「Ahrefs(エイチレフス)」を活用した業務効率の実践方法もお伝えしました。
◆なぜ業務効率が必要なのか?
コンテンツマーケティング担当者が抱える問題の中で「時間がない」という答えが最も多いというアンケート結果があります。これからは少ない時間の中で効率よくコンテンツを作成して、成果を出していく必要がありそうです。
◆戦略を決めるために必要なデータのそろえ方
コンテンツ制作の戦略を決めるために必要なデータは以下です。
・検索キーワード
・月間検索ボリューム
・検索キーワードの現在順位
Google Keyword Plannerなどの無料ツールを活用したデータ抽出の方法について整理し、どのような手順でデータをそろえていけばいいのかをご説明しました。
◆データ精査の条件設定について(検索ボリューム編)
抽出したデータを活用するには、検索意図(ユーザーインテント)が明確になるまで、検索キーワードを掘り下げていくことが重要です。
月間検索ボリュームが500以上のキーワードは、検索意図が明確ではない場合が多いため、500未満のキーワードから選定することを推奨します。検索ボリュームが少ないほど、検索意図が明確と言えます。
◆データ精査の条件設定について(順位編)
抽出したデータを検索順位から判断するために、自社と競合の検索順位から競合性をカテゴライズして整理をしました。頑張って戦う領域と、積極的に手をだす領域を決めることが重要です。
◆Ahrefsを使えば、データ抽出が時短できる
SEOツールの「Ahrefs」を活用すると、データ抽出時間がこれまでの15倍も短縮できます。一般的な方法で8時間かかるデータ抽出を、「Ahrefs」を使うことで30分に短縮することができます。セミナーで「Ahrefs」の実践的な活用方法について解説したところ、あっという間の作業に多くの参加者様が驚いていました。
セミナー参加者様の多くがコンテンツ作成に悩まれており、改めてコンテンツ制作の質を保ちながら作業効率を上げることの重要性を感じたセミナーとなりました。
今後のセミナーでも、コンテンツマーケティングの実践的なパフォーマンス改善事例やノウハウを、マーケティングの最前線に立つ担当者からお伝えします。Webサイト運用や集客に課題を感じていらっしゃる方は、次回のセミナーにぜひお越しください。
今回の記事の詳細や、当社のコンテンツマーケティングについてご質問があれば、お気軽にご連絡ください。
■Ahrefsについて
Ahrefs(エイチレフス)は世界で60万人を超えるデジタルマーケティング担当者が導入しているSEO分析ツールです。自社サイトだけでなく、あらゆる競合サイトの被リンク分析(バックリンク)や検索エンジンの上位表示コンテンツ、想定流入キーワード、ソーシャルシグナル(Facebook、Twitter、Pinterestなど)、有料検索広告の出稿キーワードや広告などの把握が可能です。
Ahrefs日本語版ページURL http://ahrefs.jp/
プランニング部 川口
経営戦略室 松本
設立 | 2001年1月4日 |
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資本金 | 100百万円 (2023年1月末日現在) |
代表者 | 代表取締役社長 友松 功一 |
従業員数 | 連結 433名 単体 162名 (2024年4月末日現在) |
事業内容 | インターネットマーケティング事業 アドテクノロジー事業 その他 |
所在地 | 東京都渋谷区円山町3-6E・スペースタワー8階 |
URL | https://www.fullspeed.co.jp/ |